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【開催予告】第190回構材ゼミ 高桑 脩 准教授(九州大学)2026.2.26 

2026年2月26日、高桑 脩 准教授(九州大学) によるご講演が第190回構材ゼミとして開催されます。

日時:2026年2月26日(木曜日)14:00-15:00                                                 
場所:NIMS千現地区 先進構造材料研究棟5階カンファレンスルーム
講演題目:高圧水素ガス環境における構造用金属の力学特性と材料選択・強度設計の考え方 
講演者:高桑 脩 准教授(九州大学 工学研究院 機械工学部門)
開催者:小川 祐平/ Yuhei OGAWA鉄鋼材料グループ

Abstract:

構造用金属材料における水素脆化は、水素エネルギー社会の実装が加速する現在において、水素関連インフラの信頼性および安全性を根底から左右する、重要技術課題のひとつである。配管、継手、圧力容器などの機器部材は、使稼働中に過酷な高圧水素ガス環境に直接曝されながら、高い応力とその繰返し負荷を受けるため、それらを構成する材料の力学特性に対する水素の影響を体系的かつ定量的に把握することが、合理的な強度設計と予期せぬ破壊の回避に不可欠となる。
本講演では、鉄鋼材料を中心に、一般的な引張試験から疲労試験、さらには破壊靭性試験や疲労き裂進展試験といった“き裂”を扱った試験まで、各種力学試験において現れる水素脆化挙動の特徴を俯瞰し、それらに影響を及ぼす応力状態、負荷速度、環境条件(温度、ガス純度)などの支配因子について整理する。加えて、実機環境を想定した試験・評価において留意すべき点や、試験条件の違いが評価結果に及ぼす影響についても言及し、水素関連機器への材料適合性評価の現状と課題を概説する。水素脆化特性を適切に理解し、過度に保守的でも過小評価でもない材料選択と強度設計を行うために、何を測り、どのように解釈すべきか。本講演を通じて、機器設計・材料開発の双方に資する実践的な視点を提供する

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