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第191回構材ゼミ 栃木栄太  准教授(東京大学)2026.2.18 開催報告

2026年2月18日、栃木栄太  准教授(東京大学) によるご講演が第191回構材ゼミとして開催されました。

日時:2026年2月18日(水曜日)14:00-15:30                                                
場所:NIMS千現地区 先進構造材料研究棟5階カンファレンスルーム
講演題目:原子レベル直接観察に基づいた格子欠陥挙動の解析に関する研究
講演者:栃木栄太  准教授東京大学 生産技術研究所
開催者:譯田 真人Masato WAKEDA強度物性グループ

 

191st seminar講演後の集合写真
栃木 栄太  准教授(前列 右から6番目)

 

Abstract:

結晶性材料は転位や双晶、粒界などの格子欠陥を内包し、それらは材料の諸特性に様々な影響を与えている。材料特性の本質的理解には個々の格子欠陥の構造を明らかにすることが特に重要である。格子欠陥の構造解析には透過型電子顕微鏡(TEM)による観察が有効である。近年では、磁場レンズの収差補正装置が普及しサブÅの空間分解能での構造解析が可能となり、様々な格子欠陥の詳細な原子構造が明らかにされてきている。また、TEM用試料ホルダーに荷重や温度、電場などの制御機構を搭載し、試料に刺激を与えながら観察を行う、いわゆるその場観察法による研究も大きな成果を挙げている。このような背景の下、筆者らはTEM観察ならびに理論計算を併用した結晶性材料中の格子欠陥の解析研究を行うとともに、TEM用荷重負荷システムの開発と格子欠陥の力学的応答の直接観察に関する研究を進めている。講演では、4H-SiCにおける転位・積層欠陥の原子構造/電子構造、fcc金属中の変形素過程と転位反応、切欠き先端の開口に伴う原子挙動などを中心に議論する。

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