アカデミアの皆様へ

若手メンバー 和田 健太郎

WADA Kentaro
構造材料研究センター 材料評価分野
極低温疲労グループ 研究員

和田健太郎(若手メンバー:新)

趣味
DIY・工作、ドライブ、旅行

今作ってみたいもの
家。リフォームでも良いので、自分の手で作ってみたい。

好きな映画
レオン、ミッション:インポッシブル

経歴
2008.4-2011.3

私立自由ケ丘高等学校
2011.4-2015.3
九州大学工学部機械航空工学科
2015.4-2020.3
九州大学工学府水素エネルギーシステム専攻

2020.4-2022.3
福岡大学工学部機械工学科助教
2023.4-
現職 アイコン2_研究員 SAMURAI

 

和田さんへQ&A

Q:どのようにしてNIMSを知ったのですか?
A:研究室の教授がNIMS出身の方で、時々NIMSの話をしてくださっていました。そのときには少し分野が違ったこともあり「そんな研究所があるのか」と思っていた程度だったのですが、後々調べてみるとユニークで面白い研究をしていることを知り、自分もいつかNIMSで研究してみたいと考えるようになりました。その後、ご縁があって今に至ります。

Q:今の研究を始めたきっかけは?
A:研究室配属の希望を出す際、物を壊す研究をしている研究室に興味を持ったのがきっかけです。もちろん単に壊すだけでなく、強度を出すにはどのようにすれば良いかや機械部品が壊れないためにはどのように設計すれば良いかを考える訳ですが、学生の私には他とは違う異様な研究室に見えました。怖いもの見たさでその研究室に入ったのですが、卒論、修論と研究を進めるうちにすっかり魅力にはまってしまい、気づけばその研究が仕事になっていました。

Q:NIMSの魅力は?
A:人・設備・環境だと思います。NIMSには材料に関連した幅広い分野の研究者が集まっているため、新しいことにチャレンジしたいときに協力してくださる方がたくさん居ます。分野や歳が近い研究者も多いので、雑談の感覚で研究に関するディープな話ができるのも刺激的ですね。設備・環境という面では、必要な設備がほとんど揃っているのでやりたい研究の大半は研究所の中でできますし、その研究を技術的にも金銭的にも手厚くサポートしていただけます。

Q:ご自身の研究テーマとその魅力を教えてください?
A:水素極低温(4~20 K)をキーワードに研究を進めています。水素も低温も金属材料にとっては大敵で、いずれも材料の特性を悪くすることが多いのですが、なぜ特性が悪くなるのかを解明するのが主な研究テーマです。特に極低温環境での実験はNIMSに来てから始めたため、自分の中での今までの常識が通用しなくて大変なことも多いですが、日々楽しみながら研究しています。

Q:大学とNIMSで違いを感じる?
A:NIMSには学生さんが少ないのを寂しく感じることはあります。ただ、講義負担が無い分研究に没頭できるので善し悪しですね。あとは、エネルギーや科学に関する政策や、ものづくりをしている企業さんを身近に感じられるのも、個人的には面白いと思う点です。

Q:研究職を志望する学生さんへのメッセージ
A:私が博士後期課程に進んだときには、好きな研究に打ち込める楽しさの一方で、なかなか成果が出ない苦しさも味わいました。また、学位が取れるか、就職できるかなど、将来への不安も大きかったのを覚えています。しかし、研究者という仕事にはこうした苦難を乗り越えてでも就くだけの魅力があると思います。博士課程に在学している方にはぜひ最後まで頑張って欲しいですし、進学を迷っている方には積極的に研究者への道にチャレンジして欲しいと思います。

Q:つくばの良いところ・困ったこと
A:自然が豊かなのが良いですね。あとは、色々な研究所が密集しているので町を歩くだけでワクワクします。ただ、夜道が暗いのとお店が閉まる時間が早いのにはびっくりしました。

スマートフォン用ページで見る