マイクロフォーカスX線CT装置

・装置名／メーカー：マイクロフォーカスX線CT装置／島津製作所

・型式：SMX－160CTS

・設置場所：千現地区先進構造材料研究棟118室

・特徴と主な仕様：

サンプル画像 X線管球とX線検出器を対向させて固定し、その間にサンプルを設置して360度サンプルを回転させることにより、ある断面層のあらゆる角度からのX線データを収集し、再構成処理を行なうことでサンプルの内部構造を知ることが出来ます。ターンテーブルと検出器の距離をある程度自由に設定できるので、サンプルの大きさや解析の目的に応じて幾何学的拡大倍率を設定することが出来ます。プラスチックや炭素繊維強化複合材料、チタン、アルミニウムなどの軽金属の測定が得意ですが、銅、タングステンなどの重金属の測定も可能。（＊サイズの調整が必要）撮影したデータはTIFFやSTL形式に変換して持ち帰ることもできます。

サンプル搭載可能最大重量4kg、一度に撮影可能な最大領域は直径9mm、X線管最大出力量160kv。
試料自体は大きなものから1mm以下の極小サイズまで観察可能です。
3次元データ解析ソフト VGStudioMax (ver 2.2) を使用して、より効果的にサンプルを分析可能。

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推奨サンプル・サイズ

当装置の推奨サイズと形状
【金属系】直径5mm以下、円柱または角柱
【その他】10mm以下
＊これ以上の大きいサンプルの撮影を希望する場合は、サンプルを加工して頂く必要があります。

過去の撮影事例

サンプル	材質
タイヤ・ゴルフボール	ゴム製品
日本刀の鍔	金属・漆など
樹木・昆虫	生体
炭素繊維の欠陥検出・繊維配向	CFRP／GFRP
西陣織	布
チョコパイ、錠剤	食品
マウス・ラット	生体（主に骨）
3D積層造形品の品質評価	チタン・アルミニウム・マグネシウムなど
コンクリートのひび割れの評価	コンクリート

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研究論文

当装置を利用して発表された論文を紹介します。

Development of a Single-Sided Magnetic Resonance Surface Scanner: Towards Non-Destructive Quantification of Moisture in Slaked Lime Plaster for Maintenance and Remediation of Heritage Architecture,Yoshito Nakashima;https://doi.org/10.1007/s10921-023-00998-y
Imperforate tracheary elements and vessels alleviate xylem tension under severe dehydration: insights from water release curves for excised twigs of three tree species,Kenichi Yazaki,Delphis F. Levia,Akiko Takenouchi,Makoto Watanabe,Daisuke Kabeya,Naoko H. Miki,Haruhiko Taneda,Mayumi Y. Ogasa,Michio Oguro,Shin-Taro Saiki,Hiroyuki Tobita,Kenji Fukuda, Botanical Society of America,Volume107, Issue8 August 2020 Pages 1122-1135; https://doi.org/10.1002/ajb2.1518
Characterization of Osteoarthritis in a Medial Meniscectomy-Induced Animal Model Using Contrast-Enhanced X-ray Microtomography,Takehito Sugasawa ,Tomoaki Kuji ,Kai Aoki ,Koki Yanazawa ,Akiko Takenouchi ,Makoto Watanabe ,Yoshiya Tome ,Yoshinori Takeuchi ,Yuichi Aita ,Naoya Yahagi ,Yasuhiro Shishikura ,Seiko Ono ,Yasuko Yoshida ,Yasushi Kawakami and Kazuhiro Takekoshi ,Biomedicines 2020, 8(3), 56; https://doi.org/10.3390/biomedicines8030056
Fabrication of textured B4C ceramics with oriented tubal pores by strong magnetic field-assisted colloidal processing,Shota Azuma, Tetsuo Uchikoshi, Katsumi Yoshida, Tohru S. Suzuki,Journal of the European Ceramic Society Volume 41, Issue 4, April 2021, Pages 2366-2374, https://doi.org/10.1016/j.jeurceramsoc.2020.11.048

・連絡先

下記の担当者までメールでご連絡ください。メールアドレスをクリックするとメールフォームが立ち上がります

装置管理者：渡邊誠 WATANABE.Makoto=nims.go.jp(※メールアドレスは[ = ] を [ @ ] にしてください)
装置オペレーター：竹之内暁子 TAKENOUCHI .Akiko=nims.go.jp(※メールアドレスは[ = ] を [ @ ] にしてください)

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