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第151回構材ゼミ 2024.01.26開催報告

2024年1月26日、NIMSにて、第151回構材ゼミが開催されました。

日時 令和6年1月26日 金曜日 15:00-16:00
場所 先進構造材料研究棟 5階 Conference room
司会 土井康太郎(NIMS構造材料研究センター材料創製分野 耐食材料グループ


15:00-15:30
題目: 防食元素の濃化組織を有するアルミニウム合金AA7075の作製と耐食性の評価
演者: 海老名 航
肩書: 博士2年
所属: 東北大学大学院工学研究科 知能デバイス材料学専攻 材料電子化学講座 (武藤研究室)
要旨: 高強度アルミニウム合金は非常に高い比強度を有するが、耐食性の低さから用途は限定されている。そのようなアルミニウム合金は、合金に含まれる金属間化合物の一部が局部腐食の起点になることが知られている。本研究では、代表的な高強度アルミニウム合金であるAA7075に、MnやMgが濃化した組織を分散させた。これにより、腐食環境でMnイオンやMgイオンが合金から放出され、金属間化合物を無害化することでAA7075に対して防食効果を発揮することが期待される。

 15:30-16:00
題目: シラン系表面含浸工を施されたコンクリートにおける電気的特性を用いた性能評価に関する検討
演者: 長岡 修
肩書: 博士1年
所属: 東京工業大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 社会基盤マネジメント研究室(岩波研究室)
要旨: シラン系表面含浸工法は鉄筋コンクリート構造物における,塩害による鋼材腐食対策として用いられる.シラン系表面含浸工法はコンクリート表層に撥水性を付与することで塩化物イオンがコンクリート外部からの侵入を抑制する保護効果がある.しかし,シラン系表面含浸工の施工後に保護効果を定量的に評価することが困難である.そこで,電気的特性を用いた評価方法の確立を目的とし,インピーダンススペクトル解析から求めたシラン系表面含浸工を施されたコンクリートの電気的特性およびシラン系表面含浸工による保護効果の関係性について検討を行った.

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